株価が下がらない理由として「国家が経済対策としてお金をばらまき株価を支えてくれる」と説明しました。どうしてお金をばら撒くと経済対策になるのでしょうか?これを理解するにはインフレとデフレの仕組みを知る必要があります。
インフレ=お金の価値が相対的に低いこと。お金の価値<物の価値
デフレ=お金の価値が相対的に高いこと。お金の価値>物の価値
最近ではロシアが起こした戦争によりエネルギー価格上昇、食料価格の上昇など各種値上げのニュースをよく見るようになりました。しかしながら2022年現在日本はデフレ脱却を目指している最中だと思っています。アメリカではインフレ率が7.6%程度(https://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=PCPIPCH&c1=US&c2=JP)などになっていますが、日本はコアコアCPI(生鮮食品及びエネルギーを除く総合)で前年同月比0.8%となっています。(https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.html)アメリカやEUと比較すると全くインフレになってないんです。理想的なインフレ率は2%と言われています。
ではどうしてデフレを脱却しようとしているのでしょうか?毎年物価が安くなったほうがお得にお買い物できると思いませんか?でも買い物をすると損する状態がデフレなんです。とにかく「貯金した人が勝ち」物よりもお金の方が貴重なので安くても買い物をすると損するんです。出来るだけお金を使わずに来年、再来年まで待てばもっと安く物を買えるのがデフレなんです。
デフレ状態を変えるにはどうするのが効果的なのか?というと、お金の量を増やすしか無い!世の中に出回ってるお金の量を増やすと、お金が貴重では無くなるので相対的に物の価値が高くなります。欲しい!と思ったときに買い物するのが一番お得な状態なのがインフレです。
どちらの方が健全な経済活動と言えるでしょうか?
デフレだと我慢できる限り永遠に商品が売れません。商品が売れないと会社が潰れます。会社が潰れると従業員は無職になります。無職になれば収入がありません。収入がなければ生活できません。そして株をやっている者として重要な株価も下がります。お金が最も貴重なので株より現金が優先されます。
インフレだと欲しいと思った商品はすぐ売れます。商品が売れれば会社が儲かります。会社が儲かればボーナスが増えます。ボーナスが増えればまた様々な商品を買うことができます。値上がりしても仕事があるので生活できます。現金よりも株の方が価値があるので株価も上がります。
どうでしょうか?簡単に説明したつもりですがお分かり頂けましたでしょうか?私がインフレ・デフレについてよくよく理解できたのは上念司氏著作「経済で読み解く日本史」を読んで納得できたからです。日本はデフレと戦い続けている国です。時代は繰り返しているのかもしれませんがインフレ転換するタイミングも必ずあります!インフレ転換のタイミングこそ投資を始めるには申し分ないタイミングです!岸田政権が増税しない限りはインフレ転換も近いかもです!
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