大暴落したらドルコスト平均法を試そう

トレード戦術

以前ドルコスト平均法について「最終的に平均買付単価は中央値に引き寄せられるため、いつ始めても長期の結果は変わらない点がドルコスト平均法の最大の強み」とレンジ相場を例としてお伝えしました。

今回は「株は長期的には上がる」ということを踏まえて考えてみます。長期的に上がる相場でドルコスト平均法で買付すると【もちろん利益は出る】が【買付数量が少なくなる】ので【もっと利益を稼げたはず】と感じるのではないでしょうか?どうして安い時にもっとたくさん購入しなかったのか?と時間が経つにつれて後悔するかもしれません。

「株は長期的には上がる」+「ドルコスト平均法」をイメージした図
100円から140円までの40円上昇

ドルコスト平均法 超長期イメージ

次に「安い時」を考えてみましょう。安い時というのは大暴落が話題になっている時です。テレ東のWBSだけでなく、民法各局、NHKが連日株価で騒ぎ始めたら、それが合図です。リーマンショックの時やコロナショックの時はこの世が終わるんじゃないか?というような勢いで報道が始まります。そして自分の口座を見るとマイナスになり始めるタイミングでもあります(汗)

「下落局面」+「ドルコスト平均法」をイメージした図
100円から60円までの40円下落

ドルコスト平均法 下落局面

ここで注目して欲しいのは平均取得価格と価格の乖離値です。
下落局面では価格が下がれば下がるほど買付数量が増えるため平均取得価格もどんどん下がります。つまり、ちょっとの値上がりで利益転換しやすい状況です。(乖離値=赤丸2つ+0.8くらい)
上昇局面では価格が上がれば上がるほど買付数量が減るため平均取得価格が下落局面時と比較すると乖離値が開いていること(乖離値=赤丸3つ+0.3くらい)が分かるかと思います。

伝わりにくい図になってしまったかもですが・・・
上昇局面で利益が出てるからと調子に乗って資金投入していると、せっかく遠かった損益分岐点を近づける結果になりマイナス転換しやすくなります。

なにを伝えたいかと言うと、「上がり始めてからドルコスト平均法を始めるより」「下がってる最中にこそドルコスト平均法で安く買い増しできたらベスト」ということです。下がってる最中というのはどこまで下がるのか?とても不安になる時期です。口座を見るとマイナスになっている場合が多く、追加資金を投入して良いのか非常に動揺していまいます。

私の場合は下落局面(暴落)が始まったと感じたら「普段のドルコスト平均法買付」にプラスして「追加のドルコスト平均買付をする」ようにしています。どこが最安値になるかは予測できません。暴落=チャンスが来たときに使える資金を別途用意しておくことを推奨します。

平均取得価格を下回った場合にのみ投入して良い資金を設定しておくと、平均取得価格を下げる効果が高くなると思います。個人の好みで戦術は分かれるかと思いますが、暴落は必ず訪れます。そして暴落大きな利益を仕込む最大のチャンスなのです。

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